中世には「個人」というものが存在せず、何らかの団体に加わって集団で行動する。あるいは服従する形で。
騎士の姿であるシモンは服従する立場であり、サッカーのキャプテンであるシモンは服従される立場である……と勘違いをしている。
何故ならキャプテンは皆に指令を送る言わばその集団のトップにであるから。
シモンはそれを踏まえた上でキャプテンを受け持ったのでしょうか。
シモンはサッカーチームを一つの集団と見ていて、それ自体は間違いではないのですが、その中に上下の関係があると思い込んでいる。
その集団に加わる際…いや、そもそもシャルル様の少ない台詞でシモンがすべき事を全て把握出来るとはとても思えないんです。
しかし漫画内のシモンはそれを把握し、服従する立場から服従される立場に一変してるんです。
そこは書いてる身としてあ~~ってなりました。
だからダミアンもリーダーであるシモンにあそこまで忠誠心があるんです。